「Z世代」と呼ばれる新しい世代の若者が、社会で働き始めています。
彼らが何を考えて、どんな価値観を持っているのか、どのようにコミュニケーションをとっていけばよいのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、Z世代が持っている特徴や仕事に対する価値観について解説します。
Z世代とうまく付き合うために、まずは彼らの特徴を理解しましょう。
Z世代は一般的に1996年から2010年生まれの若者のことを指します。
彼らの仕事に対する価値観とはどのようなものなのでしょうか。
『マイナビ2023年卒大学生』によると、Z世代にとって仕事の比較的低いとされています。
彼らは会社内での出社や起業といった、社会的な地位や名声を得ることよりも、家庭を持つことや安定した暮らしを求めているのです。また、人生において優先度の高い要素を調査した結果でも、「仕事」は19年卒(1996年生まれ)以降減少しており、「自分」「趣味」が増加していることから、自分の時間を大切にするという価値観を持っていることがうかがえます。
まとめると、Z世代は人生の中で「安定した暮らし」「自分」などに重きを置いており、仕事は「家族」や「自分」などとの安定した生活を維持するための手段としてとらえています。
そんなZ世代にとっては、どのような働き方が理想的なのでしょうか。
1. オープンなコミュニケーションをとれる
SNSを使った情報収集や体験の共有を日常的に行っているZ世代は、会社や上司ともオープンなコミュニケーションを求める傾向が高いといえます。
デジタルネイティブ世代であるZ世代は、わからないことをすぐに調べられる環境で育ったため、会社でも疑問点を上司や先輩にすぐに質問できるような環境を整えることが大切です。
2. プライバシーが重視されている
Z世代は、SNSでの不用意な投稿がトラブルを生むことを知っているため、個人のプライバシーを重視する傾向があると考えられます。SNSで体験や私生活を共有したいと感じている一方で、不特定多数の人にそれらを発信することを好まない人もいます。
私生活について知られることに慎重な人が多いということを注意しておくことが大切です。
3. 平等性・合理性を求める傾向がある
続いてのポイントとして、Z世代は、コミュニケーションにおいても対等であること、業務内容や評価基準が平等、かつ合理的であることを求めます。
上司はきちんと新入社員の意見を聞き、意見をすり合わせる姿勢を持つことが必要と言えます。
4. 理不尽なことを押し付けられない
最後に、Z世代は理不尽なことを押し付けられることを嫌います。
Z世代は「会社の命令には従うべき」といった根拠のない言葉には納得できません。彼らはネットにあふれる多くの情報をもとに、正しさを判断する力に長けているからです。
公平性を欠く評価や、理不尽なルールには違和感を感じるため、仕事を任せるとき、指導をする際にはきちんと根拠を提示するようにしましょう。
今回はZ世代の特徴や仕事に対する価値観についてお伝えしました。
新入社員と上手に付き合っていくために、是非参考にしてみてください。