SNS広報で大切なのは、どれぞれのSNSの特徴やメインユーザーの傾向を把握し、各SNSに応じた広報戦略を立て、実行することが大切です。この記事では、X(旧Twitter)が持つ特徴と、広報においての効果的な利用の仕方を説明します。また、Facebookを使った広報戦略については、前回の記事で説明していますので合わせてご覧ください。
XはLINEについで国内で2番目にユーザー数の多いSNSで、メインユーザーは10〜20代の若く、顔を知らないネット上でのみのつながりであることが多い匿名性が高いSNSです。投稿できる文字数が140文字と限られているため、少ない言葉でインパクトのある投稿やメッセージ性のある投稿が拡散されやすくなっています。また、いいねやリツイート機能などによる、情報の拡散性が高く、拡散されるスピードが速いのも特徴です。
企業がXを用いて広報をする際に有効的な戦略としては、親近感を持ってもらえるように運用するということです。具体的には、キャラクターの使用や投稿者の個性を全面に出すことなどが挙げられます。企業のキャラクターの活用は、キャラクターが企業の商品を紹介するだけでなく、キャラクターそのものへの人気や愛着を獲得し、企業の認知度やイメージをアップすることができます。写真や動画にキャラクターを登場させるだけでなく、キャラクター自身がつぶやくような形での投稿も用いることで、キャラクターそのものへのファンを増やすことができます。投稿できる文字数が限られているため、いかに少ない言葉でユーザーの印象に残る言葉や表現を考えられるかがXを用いた広報では非常に重要になってきます。また、マスコットキャラクターとは別に「中の人」と呼ばれる企業の広報SNSの運用担当者が企業の広報戦略にそった人格を持って投稿するという方法もあります。「中の人」はマスコットキャラクターとは異なりユーザーと同じ人間なので、ユーザー視点に立ち、友達と話しているような感覚で投稿をすることが可能です。「中の人」の性格やバックグラウンドを細かく設定することで、投稿の統一感が増し、商品やサービスの広報・宣伝においても効果的です。