今回はeラーニングについての記事です。


皆様も一度はeラーニングという単語を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて、社員が集まって研修を受けることが難しくなり、eラーニングの需要が一気に高まりました。
そんなeラーニングについて、概要やメリット、デメリットについてお伝えしていきます。

eラーニングとは、インターネットを利用した学習システムを意味する「electronic learning」の略称です。ビジネスシーンでは人材育成のためのツールとして取り入れられています。
eラーニングは、インターネットの普及やモバイル端末の進化とともに発展してきました。スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末が普及し、eラーニングもパソコンだけではなく、マルチデバイス対応が標準化してきています。
スマートフォンやタブレット端末での受講が可能になることで学習に対するハードルが下がり、学習意欲の向上が期待されます。
また近年のeラーニングでは、学習者同士のコミュニケーションを促進するためにSNSを活用するのもトレンドです。
掲示板や社内SNSなどを設置し、学習者からの書き込みや質問を募ることでモチベーションアップにつなげる狙いがあります。

そんなeラーニングを導入するメリットをご紹介します。

eラーニングのメリット

・時間や場所を問わず学習できる
Eラーニングではインターネットさえあればいつでもどこでも受講することができ、受講者の都合の良いタイミングで学習に取り組むことができます。現在はモバイル端末にも対応したeラーニングがほとんどなので、スキマ時間を利用して学習を進めることができ、いそがしい部署の社員でも受講が可能です。

・教育の質が均一
集合での研修では、講師によって講義の質が左右されるという懸念点があります。Eラーニングでは同じ学習教材を用いる限り、教育の質が均一になります。またデジタルの学習教材は改変が容易であり、常に最新の教材を提供できます。

・学習の進捗状況を一元管理できる
オンライン上で受講者の管理ができるeラーニングなら、手入力や紙ベースでの管理が不要となります。そのため、学習者の進捗状況や出席情報、テスト結果を効率的に一元管理することができます。

・繰り返し受講できる
eラーニングでは、講座の再受講や巻き戻しをすることが可能です。各々の理解度に応じて学習スタイルを変えられるため、学習内容の定着に役立ちます。

上記のようなメリットもある一方で、eラーニングにはデメリットも存在しますので、そちらも確認しておきましょう。

デメリット

・モチベーション維持が難しい
教育者と学習者が直接顔を合わせることはなく、教育者の技量でモチベーションを維持させることができません。個人のモチベーションにより進捗が左右されることがeラーニングと課題と言えます。そのため、企業側は一定の強制力を持ち、学習者のモチベーション維持につながる仕組みを設けることが大切です。

・実技学習には不向き
eラーニングは、実技を伴う研修内容には適していません。画面越しでは細部が伝わりにくく、十分な学習効果を期待できない可能性があります。知識を提供する座学はeラーニングで実施し、実技を伴う研修は対面で講義を行うなどの使い分けが重要です。

・コンテンツの作成が難しい
eラーニングの教材を用意する方法にはいくつかの種類があります。一般的には、既製品の購入やオーダーメイド、自社制作などが選ばれますが、ノウハウがないなかで、いきなり自社のeラーニング教材を作るのは困難でしょう。盛り込みたい内容やターゲットに合わせて最適な方法を選択する必要があり、予想以上の手間やコストがかかってしまう可能性があります。 eラーニング教材製作のノウハウや実績がある企業に依頼すれば、自社で試行錯誤しながら取り組むよりも、コスト・手間・クオリティといった面でメリットが大きいでしょう。

・疑問点の迅速な解決が難しい
eラーニングでは受講者が単独で講義を受ける形が一般的であり、疑問点をすぐに講師に質問することができません。そのため、eラーニングを導入する場合は、教材にFAQを設ける、質問を受け付ける専用窓口を設置する、社内SNSに匿名で書き込めるスペースを設けるなどといった工夫が必要となります。

以上、今回はeラーニングについてお伝えしました。
eラーニングについて知りたい方や、これからeラーニングシステム導入をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。